風光明媚とは、まさにこの丘のためにある言葉。
ここに立つと篠島全体が「東海の松島」を彷彿させる絵はがきのように望める。

「万葉集」の歌碑が建てられ、また江戸時代の見夜火堂が復元されている。
瞬子句碑も見逃せないし、時間をかけてくつろぎたい。

静かで砂浜が美しく広がる浜。この浜の中央付近から弥生時代の遺跡が出土した。
縄文時代のものもあるそうだが発見されてはいない。

その昔、捕鯨の行なわれていた時代にはこの浜へ陸揚げされていたことから「鯨浜」の名前がついたという。

島の南端を通り東へ抜ける間、そこここに慈悲あふれる表情の弘法さまが鎮座している。

島四国88カ所として新四国88カ所のなぞらえたもので、弘法さまを数えながら歩くのも楽しい。

海が見えかくれする山道を歩いて島の東側へ出た海岸の岩場に、島弘法の中の一つの水弘法が祀ってある。

水弘法から北を望むと、赤みがかった岩が飛び石のように並んでいる。

これが赤岩で、その手前が赤岩の浜。